ここ数年パステルに熱中していたので、ペンとインクの出番が激減していたが、先日オペラシティーで難波田史男展を見て、そもそも細い線を引くのが好きだった画家魂が再燃した。気楽なボールペンデッサンにはないGペンの線の多彩な表情を思い出した。で、早速Gペンにインクをつけてラフなデッサンをあれこれ描き始めるとやはり楽しい。水でぼかしたり着彩したりと線を画面の中で転がしていくのもまた楽しいわけだ。極限の細い線で繊細さ方向に行かず、当面踊るような軽やかさと、たっぷりした重層的空間のデッサンを目指したい。とりあえずランチの後食卓で東の窓の外の風景をスケッチ。今日は小雨のふる暗い一日だ。まだまだ寒いけれど、光や空気には春のまろやかさが出てきた。春の気分をかきたてられ、ちょっと薄着で出かけたら全身冷え切ってしまった。春の予感に浮かれて風邪に付け込まれないようにせねば。